「美容室(サロン)のブランディング」

2011.08.29

nakui_web16b.jpg

「美容室(サロン)のブランディング」というテーマで
寄稿する機会がありましたのでUPします。


 

美容室をブランディングするための基本的な方法論として、
タッチポイントを最適化するという考え方があります。
平たく言えば、当該美容室と社会とのあらゆる接点を洗い出し、
特定し、重要度を定め、当該美容室のブランド哲学に則り
全体のデザインを構築(または再構築)する事。

例えば最も重要な社会接点は言うまでもなく
直接お客様へ接触する技術者やスタッフ
(の佇まい、技術力、理解力やコミュニケーション能力、サービス力など)であり、
さらにはインテリア、椅子、音楽や空調、照明、調度品、トイレ、
施術道具や薬剤のセレクション、そして一枚のタオルであるわけです。


これは実際に店舗に足を踏み入れ、施術を受けるお客様との接点であり、
これらを統合した基準や世界観は
それを店舗のマネジメントが意識しているか否かに関わらず)
如実に店舗の状態や姿勢やレベルをお客様へと表明します。


当社では社会接点を大きくは二層に分割して表現しており、
前述した要素は主に〝実体接点〟と位置づけます。


もう一層の社会接点を〝コミュニケーション接点〟と位置づけますが、
これは当該店舗のイメージを(実体に過不足無く)連想させ、
社会(または地域=消費者の認識)へと根付かせ醸成しようとする試みです。

(実体にそぐわない過剰なイメージは、実体とイメージの乖離を生み、
結果として社会に嘘をつき、消費者を失望させる事になります)


例えば店舗のコンセプト、ネーミング、シンボルマークやロゴタイプ、
シンボルカラー、店舗ファサード(店舗外観の印象)、WEBサイト、
広報、広告、ショップカードやリーフレット、
何らかのスポンサード、地域活動などですが、


この情報過多の時代、皮肉にも相対的に〝コミュニケーション接点〟
をコントロールしようとする事の価値は低下しています。


なぜなら嘘の無い突き抜けた実体は、
それ自体が強烈なコミュニケーションとなるからです。


もうひとつ、見落としがちですが〝二層の社会接点〟に最も影響する事、
それは経営者の人間性です。
ブランディングをテクニカルにしか捉えられない経営者の限界がここにあるのです。